こんにちは!
二十歳のお祝いには赤い着物で乾杯しました、かじらーです。
11月15日は「きものの日」。この日は「七五三」のお祝いをする日であり、子どもを中心に着物を着る習慣にちなんで制定されました。
焼酎で、この”きもの”に相当するのが、ボトルやラベルではないでしょうか。
海童シリーズも、色やデザインで個性ある酒質を表現しています。
そこで今回は、海童の多彩な商品を生み出してきた商品開発担当の脇元信一さんにインタビューしました!ボトルやラベルデザインへのこだわりなど、貴重なお話が満載です!
――はじめに、商品開発担当の脇元さんのプロフィールを教えてください。
脇元さん 「海童」が誕生した2年後の2003年に入社しました。この21年間、他部署を経験しつつ、濵田酒造から発売したほぼ全ての商品企画に携わってきました。
――海童シリーズの中でも、「祝の赤」や「蒼 ブルー」、「栗黄金」など、印象的なボトルはどのように生まれたのでしょうか?
脇元さん 始まりは2002年発売の「海童 祝の赤」です。このボトルカラーは、その名の通り「祝」にちなんだ赤色です。また「海童」の名の由来でもある「薩摩藩英国留学生」たちが、出発点であるいちき串木野市・羽島から眺めたであろう東シナ海の夕日をイメージしたカラーでもあります。「祝の赤」を発売すると、たちまち多くの方から、「海童」といえば赤いボトル、と認知されるようになりました。
その後誕生した「栗黄金」「蒼 ブルー」は、海童の軸を守りながらも、「祝の赤」を踏襲したボトルのデザインとなっています。「栗黄金」は、原料となる希少な芋の名前にちなんで金色を採用。また「蒼 ブルー」は、焼酎に季節を感じてほしいというメッセージを込めて、夏に合うボトルカラーになりました。
――海童ブランドの中でも、「焼き芋」や「春雲紫」はまた異なるデザインですが、その理由とは?
脇元さん 「焼き芋」や「春雲紫」は、先ほどご紹介した「祝の赤」などとは独立したコンセプトをもっているためです。「焼き芋」は、甘いシルクスイート®を焼き芋にして仕込んだ焼酎のため、焼き芋を連想させるデザインにしました。黒いボトルや海童の名がアルファベット表記なのは、海童の中では最も新しい商品であり、時代に合わせた商品にしたいという思いから採用しました。
「春雲紫」は、焼酎は日本酒と比べると季節を感じるものが少ないところを逆手にとって、発売日(立春)にもこだわり、原料である紫芋や、中国の古典の一節「春雲五色開(しゅんうんごしきひらく:春の雲は美しく五色にとりどりに染まる)」から発想を得たネーミングとボトルカラーになっています。
――海童ブランドの商品開発にあたり、ボトルについてのこだわりとは?
脇元さん ボトルカラーの色味ですね。「春雲紫」「栗黄金」「蒼 ブルー」は、透明の瓶に各商品のイメージカラーを塗装しています。イメージカラーの再現性だけでなく、見た目の美しさとして「透け感」を出すため、何度も試作し吟味してきました。
――では、海童のラベルデザインについてのこだわりとは?
脇元さん 海童というブランドの軸は守りながら、商品のコンセプトやストーリー、酒質をいかに分かりやすく消費者に伝えるかということに努めています。いくら中身が良くても、それが見た目から伝わらなければ手に取ってもらえません。商品の付加価値を高めるためにも、デザインやラベルの素材なども試作を重ね、私たちが納得いくものを作っています。
ふだん何気なく見ている焼酎のパッケージ。私たちが手に取るまでに、商品のコンセプトや特長などを伝えるために、長い時間をかけ議論や試作を繰り返しているそうです。
ボトルカラーやラベルデザインには、焼酎に関わる多くの人の情熱と想いが込められていることが、脇元さんのお話から伝わってきました。
――海童の中で、脇元さんおすすめの飲み方とおつまみを教えてください!
脇元さん 海童の中で特に思い入れのあるのが「春雲紫」です。紫芋特有のフルーティーな香りと濃厚な味わいをロックや水割りで味わってみてください。私は鳥刺しや刺身と合わせるのが好きです。チーズにも合いますよ。
また今の季節には、「栗黄金」や「焼き芋」もいいですね。
「栗黄金」は、栗黄金由来の芋の香りとまろやかな味わいが伝わってくるロックや水割りで。海鮮アヒージョやドライフルーツなどを合わせるとまろやかな口当たりと相性が良いです。
「焼き芋」は、焼き芋の香ばしさと甘さをより感じられるお湯割りがおすすめです。なめらかな口当たりで、鍋料理や豚の生姜焼きなど味付けの濃い料理と合わせてみてください。
――最後に、海童ファン蔵部の蔵人に向けてメッセージをお願いします!
脇元さん 海童は原材料に使用しているさつまいもや、こだわりの製法ごとに多様なラインナップがあるのが持ち味です。いろいろなシーンで、いろいろな飲み方で、各商品のコンセプトを体現したボトルデザインとともにお愉しみください。今後も海童をよろしくお願いします。
今回は海童ブランドのボトルやラベルのデザインについて、脇元さんにたくさん教えていただきました。
商品の味わいだけでなく、それぞれの焼酎が纏っている“きもの”にもぜひ注目してみてください。
そこに秘められた物語を知ることで、さらに楽しめるはずです!
こだわりを知るとますます愛着がわいて、いろんな海童を手に入れたくなりますね。
濵田酒造の公式オンラインショップでも海童シリーズが購入できます!
新酒まつりでしか手に入らない海童も限定販売しているので、週末の楽しみにいかがでしょうか。
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それではまた、次の記事でお会いしましょう!