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蔵人ニュース
「愛酒の日」におすすめ!「海童」とともに詠む、今宵の一首
2024.08.09



こんにちは!
今日は歌人になりきる、かじらーです。

早速ですが、ここで一首。

「ただ二日 我慢してゐし この酒の このうまさはと 胸暗うなる」
(訳 たった二日間だけ我慢していたこの酒の美味しさに、胸が苦しくなる。)

これはかじらー・・・
ではなく、ある有名な歌人が詠んだ歌です。

この歌からは、我慢していたお酒の格別な美味しさが、深く心に響いている様子が感じ取れ、この方がどれほどお酒を愛していたか、一目でわかる作品ですね。

実はこの歌は、明治から昭和にかけて活躍した歌人・若山牧水のものです。
牧水はお酒を愛し、また旅をすることも好きだったことで、「歌と旅と酒」の寂寥歌人(せきりょうかじん)と言われ、全国各地に歌碑が建立されています。

そんな牧水の誕生日である8月24日は、彼の酒豪ぶりにもちなんで「愛酒の日」として制定されているのです。



お酒を愛してやまない、若山牧水の歌とは

若山牧水は、1日に一升程度のお酒を飲んでいたと伝えられています。そのため、お酒にまつわる歌が数多く残されています。
ここでは、いくつか牧水の歌を紹介します。

「かんがへて 飲みはじめたる 一合の 二合の酒の 夏のゆふぐれ」
(訳 飲もうかどうか考えた末に飲み始め、一合、そして二合と酒を飲んでいる、そんな夏の夕暮れ。)

くすっと笑える歌でもあり、また共感される方も多いのではないでしょうか。
今日は飲まないでおこうかと思っていても、つい手が伸びてしまう、そのような情景が目に浮かびますね。

「人の世に たのしみ多し 然れども 酒なしにして なにのたのしみ」
(訳 社会では楽しいことも多いけれど、酒がなければなにが楽しいというのか。)

この歌は、お酒が人生においてどれほど重要で欠かせない存在であるかを見事に表現しています。牧水は、医師からお酒を禁じられた経験もあり、お酒が彼のライフスタイルにとってどれほど必要不可欠なものかを訴えているようにも感じられますね。

牧水の歌には、お酒への深い愛情と、人間らしい情感が込められており、読む者の心に深く響きます。


令和に広がる現代短歌の輪

短歌というと古今和歌集など歴史を感じるほど昔に楽しまれてきたイメージですが、実は現代のSNS時代にもその人気が広がっています。
31文字というシンプルさで自分の思いを表現できることが、SNSに慣れた世代にとってはぴったりの魅力となったようです。

現代でも多くの人に親しまれている短歌。
今回は、歌人になりきる私、かじらーも「海童」とともに短歌の楽しさを堪能してきました!

ここで、歌人になりきったかじらーが詠む一首にお付き合いください。

「夏の夜 花火を見上げ 海童の 芋の香りに 酔いしれる」

いかがでしょうか!

夏の代名詞である花火とともに、「海童」の華やかに香る芋の香りに心地よく酔いしれる様子を表現しました。「海童」のふくよかな甘みとお気に入りのおつまみを楽しみながら、歌を詠むひとときはまさに趣深い時間です。

短歌は比較的自由度が高いため、その時々の想いを自由に表現できます。
ぜひ皆さんも、「海童」を楽しみながら一首詠んでみてくださいね。

みなさんの「海童愛」を表した歌をお待ちしております!

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