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蔵人ニュース
意外と知らない!?焼酎の賞味期限の真実に迫る!
2024.07.09

こんにちは。
今日は探偵気分で、焼酎の世界に深入り!蔵人ライターかじらーです。

普段の買い物で「賞味期限」を気にされる方も多いのではないでしょうか?

賞味期限とは、おいしく食べたり飲んだりできる期限です。
食品にはよく見られますが、お酒についてはあまり気にしない人も多いかもしれません。

いただきものの焼酎については、未開封のまま大事に眠っている…ということもありませんか?

ということで今回は、意外と知らない焼酎の賞味期限について、さらには正しい保存方法について、海童ファン蔵部事務局の児玉さんに聞いてみました!



――ズバリ質問です!焼酎の賞味期限はありますか?

児玉さん 実は…焼酎の賞味期限はありません!なぜなら「蒸留酒」だからです。私たちがつくる本格焼酎は、発酵したもろみを蒸留することで、アルコール度数が高くなるため菌が繁殖しにくく、腐ることはほぼないのです。

――でも、焼酎の瓶には数字が印字されていますよね…?

児玉さん ラベルに記載されている数字は、賞味期限を表しているわけではありません。メーカーによっては、焼酎を瓶に入れた「詰日」を示している場合があります。「詰日」を表示することで、焼酎が瓶詰めされてからどれだけの時間が経ったのかを確認することができます。海童の場合は「製造管理番号」を記載しており、製造履歴を管理しています。




「焼酎には賞味期限はない」という驚きの発見でした。
私たちの生活の中でも、殺菌や消毒にアルコールを使用することがありますね。アルコール度数が高い蒸留酒にはウイスキーやウォッカ、ラムなども含まれ、これらにも賞味期限はありません。
ぜひこれらのラベルにも注目してみてください!

――家の奥から未開封の焼酎が出てきた!こんなことも、よく聞きますよね。でも、そのような焼酎も安心して飲んで大丈夫なのでしょうか?

児玉さん 焼酎は腐敗しにくいので、未開栓の状態で焼酎が傷むことは少ないです。ですがこれはあくまで、適切な保存方法をしていた場合に限りますね。保存方法によっては、風味や香りが劣化している場合もあるため注意です。

――焼酎を適切に保存する方法、ぜひ教えてください!
児玉さん 冷暗所での保存がおすすめです!直射日光や蛍光灯が長時間当たる場所など、高温になる所での保存は、酒質・風味の劣化を引き起こす恐れがあります。また、強い匂いをもつものの近くでの保管も同様に影響が出る可能性があるため、避けるようにしましょう。

――温度の低い場所、例えば冷蔵庫での保存もおすすめですか?
児玉さん 温度の低い場所といっても、冷蔵庫での保存はおすすめしません。焼酎を冷やすと、旨味成分である油分が凝固し、オリや油の浮遊などが発生しやすくなります。これによって、焼酎の風味が損なわれてしまう可能性があります。



未開封の場合、重要なポイントは「温度」と「光」でした。
直射日光のような紫外線が当たる場所や冷蔵庫のような低温の場所は、焼酎にとって良くない環境なのですね。
長期保存を考える場合は、事前に新聞紙などで包むことで遮光性を高めることもおすすめとのこと!

――もし開栓してしまったら、どのように保存したらよいのでしょうか。
児玉さん 焼酎は空気に触れると酸化してしまい、風味が劣化します。そのため、開栓したらなるべく空気に触れさせないことが重要です。
例えば、
・注いだらすぐに栓を閉める。
・閉めた後にフタの上からラップをかぶせて輪ゴムで密封する。
このような方法により、焼酎の品質を保ったまま保存ができます。

――なるほど。焼酎は、賞味期限はないけれど、適切な保存をすることが大事なのですね。
児玉さん そうですね。今回のポイントさえ気を付ければ、焼酎は長く美味しく楽しむことができます。それが焼酎の魅力のひとつでもあります。ぜひこの機会に、ご家庭にある焼酎の保存方法も見直してみてください。


今回は焼酎の賞味期限や適切な保存方法について、児玉さんにたくさん教えていただきました。

私も焼酎を美味しく飲むためにも適切に保管したいと思います!皆さんも参考にしてみてくださいね。
それではまた、次の記事でお会いしましょう!

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