みなさんこんにちは!
すっかり秋になり、徐々に焼酎のお湯割の日が増えつつある蔵人ライターのモリカワです。
季節の変わり目ですので、みなさんも体調にはくれぐれもお気をつけください。
さて、秋ということで、今年も「海童 栗黄金」の季節が到来です!
10月3日(火)に販売開始されましたが、みなさんはもうゲットしましたか?
私も今年の味を試してみたくて今からワクワクしていますが、その前に「海童 栗黄金」について改めて学んでみようと思いました。
そこで今回は、「海童 栗黄金」の原料芋である「栗黄金」の生産現場を訪れました。
希少品種である「栗黄金」がどのようにして作られているのか、どんなこだわりがあるのか、生産者さんならではの話をたくさん聞いてきましたよ!
これを読めば、「海童 栗黄金」がさらに美味しくなること間違いなしですね♪
訪れたのは鹿児島県・薩摩半島の南、南九州市に位置する(有)有村青果。見渡す限りの空と緑が続く広大な敷地で主に焼酎の原料となるサツマイモを栽培しています。お話を伺ったのは有村青果の東村寿史さん(左)と有村章太郎さん(右)です。
――有村青果さんでは、どんな品種の芋を栽培されていますか?
「私たちが栽培しているサツマイモの9割は焼酎用です。焼酎に使う芋は多い時で20品種ありましたが、現在は12品種を栽培しています。栗黄金の生産は約10年前からはじめました」
――栗黄金はいわゆる黄色系のサツマイモですが、白系との違いを教えてください。
「白系サツマイモは、芋の断面が白っぽい薄い黄色で、縦長の形と緑の葉が特徴です。一方黄色系は、芋の断面が橙色やオレンジなどの濃い黄色系で、丸みを帯びたフォルムと紫色の葉が特徴になります。栽培方法は黄色系と白系サツマイモでは大きな差はなく苗植えから生育、収穫の順番で行います。収穫率も白系サツマイモとほとんど変りません」
――そうなんですね。ただ、栗黄金は希少な品種と言われています。他の品種と比べて栽培が難しいということでしょうか?
「基本的に、焼酎用の芋の大半が天候や畑の状態によって収穫量が一定にならない難しさがあり、コントロールできない部分で苦労はしています。特に栗黄金は、他の品種の苗準備のスケジュールとの兼ね合いで、苗の確保が難しい品種で、肥料もたくさん使うため、白系よりも栽培管理に手間がかかります。その上、生産者の高齢化も相まって、より“希少な”サツマイモとなっている訳です」
――他の品種よりもご苦労されているのですね。では、そんな栗黄金の魅力はどんなところですか?
「栗黄金は黄金千貫よりも甘く、後を引くというよりもスッキリとした甘さが魅力です。焼き芋にすると、ホクホクしているので、私たち生産者は、昔から焼き芋や蒸し芋、天ぷらにして食べることが多いですね。最近の子どものいる芋農家では大学芋やお菓子にすることも多いです。」
――焼酎の原料芋をそのまま食べられるなんて、生産者さんならではの楽しみ方ですね。最後に「海童 栗黄金」ファンのみなさんへメッセージをお願いします!
「私たちが生産した栗黄金を使った焼酎を飲んでいただいて、本当にありがたい気持ちでいっぱいです。栽培が難しく産地としての苦労はありますが、栗黄金が焼酎として消費してもらえていることを考えると、これからも栗黄金を作り続けることができます。私たちの農地は、開聞岳の噴火による火山灰と近海から得られるミネラルが豊富に含まれており、サツマイモ生産に適した土壌なんです。そして、長年受け継がけた伝統の栽培方法で作られた栗黄金は本当に美味しいです。その芋で作った焼酎も美味しい!私たちと濵田酒造さんが一体となって美味しい焼酎を作っているので、みなさんこれからも楽しみに待っていてください」
有村さん、東村さん、貴重なお話を聞かせていただき本当にありがとうございました!
農家のみなさんが一所懸命作っていただいた栗黄金と濵田酒造の努力のおかげで、私たちはいつも美味しい焼酎が飲めるのですね。
こうして農家さんの声を聞くと、「海童 栗黄金」の奥深い味わいをより実感できそうです。
秋の夜長にじっくりと味わってみたいと思います!
ではまた次回の記事もお楽しみに!