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蔵人ニュース
海童を造る傳藏院蔵を知ろう!
【第二弾】未来を担う若き力!
2022.11.30

こんにちは!蔵人ライターのモリカワです!

 

傳藏院蔵シリーズの第二弾は、海童の未来を担う若き製造スタッフにフォーカス!

ということで、2021年入社の森愛花さんにインタビューを行いました。傳藏院蔵の製造係としては初の女性となる森さん。学生時代からお酒造りに興味があり、憧れの仕事に就いた今、どのような思いで酒造りに向き合っているのでしょうか。


 

いろんな酒造りができる濵田酒造は理想の職場

 

――酒造りに興味を持ったのはいつからですか?

 

森さん「お酒造りという仕事を知ったのは中学2年生の時です。テレビに女性の杜氏さんが出ていて、楽しそうに仕事をしているのがとても印象的でした。私自身、せっかくなら楽しい仕事に就きたいと思っていたので、そこからお酒造りに興味が湧き、お酒の種類や製造工程などを独学で勉強するようになりました」

 

――中学時代に早くもそんな夢を抱いていたのですね!成人してお酒が飲めるようになるのが楽しみだったのでは?

 

森さん「そうですね。学生時代から、二十歳になったら酒屋に行って自分でお酒を買うと心に決めていました(笑)。最初に買って飲んだお酒は今でも忘れられません!」

 

――森さんのお酒愛はすごいですね(笑)。学生時代から、どんなお酒を造りたいと思っていたのですか?

 

森さん「最初に興味を持ったのが清酒だったので、清酒の製造に関わりたいと思っていました。でも、私の地元が鹿児島ということもあり、父親や周りの人たちはいつも焼酎を飲んでいたので、焼酎造りについて学びたい気持ちもありましたね」

 

――清酒造りも焼酎造りも行っている濵田酒造は、森さんにとってうってつけの職場というわけですね。

 

森さん「そうなんです。傳藏院蔵では最新鋭の設備を導入した焼酎造り、伝兵衛蔵では手作りの焼酎造り、そして、金山蔵では金山の坑洞内で仕込み・貯蔵・熟成を行う焼酎造りと本格焼酎進化のための清酒造りを行っていて、ここではいろんな製造を経験することができます。特に、清酒造りを行う酒造メーカーは珍しいので、働くなら濵田酒造しかないと思っていました。それに、インターンシップに参加させていただいた時、社内の雰囲気がとても良かったのも決め手となりました」

 

清掃は大事な製造工程

 

――現在はどのようなお仕事をされていますか?

 

森さん「現在は、製造係という部署にいます。夏は傳藏院蔵で芋焼酎の製麴と蒸留の工程を担当し、冬は金山蔵で清酒製造をしています。あと、今年の11月からは伝兵衛蔵で手作りの焼酎製造をさせていただいています」

 

――傳藏院蔵といえば、最新鋭の設備を完備した「革新の蔵」と呼ばれていますね。実際にそこで働いてみてどのような印象を抱きましたか?

 

森さん「傳藏院蔵には、本当にすごい機械がたくさんあります。なので、基本は全自動で製造していくため、最初の頃は、お酒を造る感覚があまり湧かなかったのが正直なところです」

 

――その中で、森さんたち製造のみなさんはどのような作業を行っているのですか?

 

森さん「人の手を必要とするのは清掃作業だったりするのですが、実際にやってみて、この作業こそが奥が深いところだと感じました。なぜなら、お酒造りは雑菌が混入してしまうと腐造になってしまいます。特に、製麴の工程はお酒造りにおいてとても重要です。なので、製麴装置の洗浄をする際は、どんなに急いでいる時でもスクリューや手入れ機を手で触って、汚れや麹が残っていないか細かく確認しなければなりません。また、原料の米を蒸す工程では、どれだけ米に水を加えるか、スクリューの位置を調整していかに米を平らにしていくかなど、経験が必要になってきます。米の蒸しやならしが圴一になっていないと、麹の付きにムラができ品温もバラバラになってしまいますから」


 

――日々の気温や気候を考慮して機器を制御するのも経験が必要だと聞きました。

 

森さん「そうですね。例えば製麴装置では、プログラムを設定してその通りに品温を管理していくのですが、冬場など気温が下がってくると品温管理が難しくなってきます。その都度調整して、最適な品温になるようプログラムを制御する必要があるので、人の経験や勘なしでは海童を造ることはできないと言っても過言ではありませんね」

 

人に感動を与えるお酒を造り続けたい

 

――なるほど。最新設備に加えて、森さんたち製造に関わる人たちの技術や情熱によって海童は生まれているのですね。では、森さんにとって海童とはどんなお酒ですか?

 

森さん「まず、濵田酒造には、海童みたいに“THE 芋焼酎”のようなお酒もあれば、『だいやめ~DAIYAME~』のような香りに特長のある芋焼酎もあって、焼酎好きな人も初心者の方も楽しむことができる、本当に魅力的な酒造メーカーです。なかでも海童は、夏はロックや水割り、冬はお湯割りと1年中さまざまな飲み方で、だれでも楽しめるところが魅力です。私は、その中でも『海童 祝の赤』が好きですが、みなさんには、ぜひいろんなシリーズを飲み比べて、自分好みの海童を見つけていただきたいです」

 

――ここまでのお話でも、森さんのお酒愛をとても感じることができました。造り手に思いを馳せると、また海童の味わい方も変わってくるようです。森さんは、将来どんなお酒を造りたいと思っていますか?

 

森さん「飲んだ人が感動するようなお酒を造りたいと思っています。その理由は、私自身がお酒のおいしさに感動し、将来お酒造りに携わりたいという夢を持つことができたからです。そのために、これからもいろいろ学びなら自分自身も成長して、昔テレビで見たあこがれの杜氏さんのようになりたいと思います」

 

――これからも森さんの活躍を楽しみにしています。最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします!

 

森さん「濵田酒造のお酒をご愛飲いただきありがとうございます。日々お酒造りに向き合っていると、大変なことやキツいこともたくさんあります。でも、お酒を飲んでくださる方がいると思うと本当に頑張れます。安心安全な美味しいお酒を造れるように頑張っていきますので、これからも、海童はじめ濵田酒造のお酒を楽しんでください!」

 

酒造りに対するまっすぐな想いと笑顔が印象的な森さん。いつか森さんが開発に携わった焼酎を飲んでみたいですね!

 

11月の第一弾では、傳藏院蔵が「革新の蔵」と呼ばれる所以を知り、今回の第二弾では、製造を支える人に迫りました。最新の設備と経験を重ねたスタッフの技、そして森さんのような若いスタッフの情熱によって海童は今日も造られているんですね。

 

ここまで読んだ後、改めて傳藏院蔵のバーチャル蔵見学を見ると、製造に関わる人のすごさを実感することができますよ!それでは、12月の記事もお楽しみに!

 

傳藏院蔵バーチャル蔵見学はこちらから!

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