こんにちは!週に4日は麺を食べている、かじらーです。
麺といえば、絶大な人気を誇る「ラーメン」。お酒のシメとしても定番です。
そんなラーメンの中でも、濵田酒造のあるいちき串木野市には、ちょっとユニークなご当地ラーメンがあるのをご存知ですか?
その名も「まぐろラーメン」。
今回は、このまぐろラーメンを提供している「中国料理 味工房みその」にお邪魔しました。
「味工房みその」のまぐろラーメンは、澄んだ黄金スープに、スープがよく絡むちぢれ麺、そして漬けまぐろを贅沢にトッピングした至高の一杯。
「味工房みその」の代表取締役社長 勘場洋平さんと、常務取締役 坂口信也さんに、誕生秘話やこだわり、さらには「海童」との相性についてたっぷり伺いました!
――まず、まぐろラーメンが誕生したきっかけを教えてください。
勘場さん:まぐろラーメンが誕生したのは、2001年のことです。いちき串木野市(旧串木野市)の観光協会から料飲業組合へ「町の観光の目玉をつくれないか」そんな相談がありました。そこに「味工房みその」の現会長が、かつて「まぐろの町」として栄えたこの町に元気を取り戻そうと、まぐろラーメンの開発をスタートしました。
――最初に誕生したのが「味工房みその」のまぐろラーメンだったのですね。
勘場さん:そうです。完成したみそののオリジナルレシピは他の飲食店にも公開しました。「①まぐろの頭でスープをとる」「②オリジナルの麺を使う」「③まぐろをトッピングする」という決まり事を守れば、他は各店舗に任せています。例えば、みそののスープは醤油ベースですが、味噌をベースにしているお店もあります。またトッピングのまぐろも、みそのは漬けまぐろですが、つみれにしたり、竜田揚げにしたりとお店ごとに個性あるまぐろラーメンを楽しめます。
誕生当時、九州新幹線や南九州自動車道の開業の一方、町の過疎化が進む町を元気づけるべく開発されたまぐろラーメン。誕生から20年以上愛され続け、今やいちき串木野市を代表するご当地グルメとなりました。
――開発時に苦労されたことは?
坂口さん:スープ作りが一番大変でした。まぐろの生臭さを取り除くために試行錯誤し、結果的に完成まで一年以上かかりました。いろいろなところからヒントを得て、「まぐろの頭を焼く」という手法にたどり着き、魚介の旨味が凝縮された黄金スープが完成しました。
――まぐろラーメンのおすすめの食べ方を教えてください!
勘場さん:まずはそのまま味わい、途中で添えられたわさびをスープに溶かして味変を楽しんでください。そして最後はご飯をスープに入れてお茶漬け風に。漬けまぐろは、最初はレア、スープで温まるとミディアム、ウェルダンと変化するため、3段階で楽しめます。
――「海童」とのおすすめの合わせ方は?
坂口さん:漬けまぐろにわさびをのせ、刺身として食べながら「海童」をぐいっと一杯。漬けが無くなったら、ラーメンとともに。最後は締めにぴったりなお茶漬け。これが最高の流れですね!
ラーメンにわさびを添えるという斬新な発想は「鯛茶漬け」からヒントを得たそうです。さわやかな辛みが全体を引き締め、さらなる美味しさを味わうことができます。初めて食べられたお客様からは、「生臭さが全然ない」と驚かれる方も多いそう。地元の方のみならず、全国から訪れる人々を魅了しています。ぜひ「海童」と楽しみたいですね。
――まぐろラーメンの未来について
勘場さん:まぐろラーメンを一つのジャンルに、魚介系ラーメンの中でも「まぐろ」を確立していきたいです。そのためにも、どうやって次の世代に引き継いでいくのか、串木野まぐろラーメン共栄会とも話し合っています。これから50年、1世紀とつなげていきたいですね。
※まぐろラーメン共栄会とは、かつてまぐろの街として賑わったいちき串木野市の復活を願い、市飲食店の有志が集まった団体のことです。
坂口さん:今このまぐろラーメンは、いちき串木野市にしかないラーメンです。もっと町を活性化していくために、いちき串木野の名物、鹿児島の名物として、全国・世界へと広めていきたいです。
お話を伺った勘場さんと坂口さん、ありがとうございました!
ぜひ、いちき串木野市を訪れた際には「味工房みその」のまぐろラーメンを堪能し、「海童」のお湯割りや水割りと一緒に楽しんでみてください!
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!
■インタビューにご協力いただいたお店
【中国料理 味工房みその】
住所:いちき串木野市北浜町4
TEL:0996-33-0808
営業時間:11:00~15:00(OS 14:30)
定休日:火曜・水曜(祝日の場合は営業)
★まぐろラーメンは、「味工房みその」「みその食堂」含むいちき串木野市内6店舗で提供